天野清文全仕事
天野清文

私と古文書

その年の夏、都会の喧騒と照り続ける太陽から逃げるように、私たちは妙高高原のロッジで一週間を過ごすことになった。もう30年以上も前のことだが、古文書学の単位を修得するために、男女数十人が早朝から就寝時間直前まで「古文書解読」だけに時間を費やした日の事を思い起こした。

大学2年生の年だった。何の準備もせず、ただ『近世古文書解読字典』一冊だけを手がかりに、地元の寺に収蔵されていたイバリくさい古文書を解読する作業にひたすら没頭した。容易い授業ではなかった。

今では、様々な古文書字典や入門書があって、独学でも「古文書解読」を学べるが、その頃はその手の書籍は数少なく、教師から学生へ、先輩から後輩へ、口頭で受け継がれるという学問だった。

 私は林英夫先生の編まれた『近世古文書解読辞典』を凌駕する書籍を編集・出版するという夢をもって、より多くの人に受け入れられる古文書入門書やくずし字典・用語辞典をこれからも編集していきたい。

古文書入門書

  • 基礎古文書の読み方『基礎・古文書のよみかた』
  • 林英夫監修,柏書房刊(天野出版工房編集)2,415円
  • 【内容】
  • 古文書の読み方を[文章を読む〈頻出用語で読み解く〉][言葉を読む〈古文書用語解説〉]「文字を読む〈くずし字字典〉」の三つのセクションで習得する入門書。
  • おさらい・古文書の基礎―文例と語彙『おさらい・古文書の基礎―文例と語彙』
  • 林英夫監修,柏書房刊(天野出版工房編集)2,520円
  • 【内容】
  • 基礎的な慣用語句を体系化し,効率よく古文書を学習できる入門書。
  • はじめての古文書『はじめての古文書』
  • 林英夫監修,天野清文・実松幸男著,天野出版工房発行・吉川弘文館発売,2,520円
  • 【内容】
  • 24点の基本的な古文書を一字一字の解説からその時代背景まで懇切丁寧に解説した入門書。
  • ステップアップ・古文書の読み解き方『ステップアップ・古文書の読み解き方』
  • 天野清文・実松幸男・宮原一郎著,天野出版工房発行,吉川弘文館発売,2,520円
  • 【内容】
  • 古文書習得に必須の30のキーワードで古文書を読み解く極意を披瀝した入門書。

辞典・字典

  • 古文書用語大辞典『古文書用語大辞典』
  • 林英夫監修,佐藤孝之・天野清文著,新人物往来社刊,29,400円
  • 【内容】
  • 数千点に及ぶ近世古文書を博捜し,約1万1千用語・用字を精選収録した比類なき古文書用語解説辞典。
  • 音訓引き・古文書字典『音訓引き・古文書字典』
  • 林英夫監修,柏書房刊(天野出版工房編集)3,990円
  • 【内容】
  • 五十音配列により『国語辞典』感覚で引けるわが国初の「くずし字字典+用語解説辞典」。
  • 江戸版本解読大字典『江戸版本解読大字典』
  • 根岸茂夫監修,柏書房刊(天野出版工房編集)24,150円
  • 【内容】
  • 江戸時代に刊行された版本から採字した様々な字体のくずし字解読辞典。振られた読み仮名で江戸時代の読み方を知ることができる画期的な字典。