書籍紹介
ステップアップ古文書の読み解き方

よくわかる古文書教室―江戸の暮らしとなりわい

  • 監  修:佐藤孝之
  • 著  者:佐藤孝之・実松幸男・宮原一郎
  • 定  価:2,400円+税
  • 刊行日:2008年9月22日
  • 判  型:A5判・240頁
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村では堤防の決壊に打ちひしがれる農民、山では鉄砲を持ち徘徊する男、川では禁断の魚採りを咎められた若者、海では嵐で伊豆大島に避難した船乗り、町では祇園祭で大暴れの神輿担ぎ、そんな江戸時代に生きた人々の生活に視点をすえ、“くずし字解読のヒント”と“全文現代語訳”を手がかりに興味尽きない古文書34点を読み解くうちに、歴史がますます面白くなる古文書入門。

  • 【目次】
  • 第一章 村の暮らしとなりわい
  1. 村人の心得を諭す(五人組帳前書)
  2. 名主の交代を願う(定役名主就任願書)
  3. 田植を終えて(田方植付証文)
  4. 堤防、決壊す(堤防修復請書)
  5. 跡取りを決める(百姓相続証文)
  6. 寺子屋で学ぶ(『御家流諸状用文集』)
  • 第二章 山の暮らしとなりわい
  1. 鉄砲を持ち歩く(猟師鉄砲御免願書)
  2. 松茸山の争い(松茸山出入裁許証文)
  3. 江戸城に炭を上納(御用炭上納請書)
  4. 御林を見廻る(出府入用金負担約定証文)
  5. 檜を売り渡す(立木売渡証文)
  • 第三章 川の暮らしとなりわい
  1. 殿様の船を買い上げ(武州忍藩御手舟買上証文)
  2. 年貢米を江戸へ(御城枚江戸納め証文)
  3. 千曲川にかかる橋(渡船変更出訴につき議定書)
  4. 若者たちの禁断の魚とり(毒流し詫証文)
  5. 沼の開発と網漁(上州多々良沼出入訴状)
  • 第四章 海の暮らしとなりわい
  1. 浜芝の境を決める(山境・芝浜境争論につき申付書)
  2. 浜の魚商人(魚商人株増株約定証文)
  3. イサキ釣りと網漁(沖合漁業につき返礼約定証文)
  4. 流木に備える浦々(御用木等廻漕につき浦触)
  5. 摂州神戸の酒荷が漂着(漂着酒荷請取証文)
  6. 伊豆大島に漁船が避難(難風入津につき浦手形)
  • 第五章 町の暮らしとなりわい
  1. 町の防火は土蔵造りから―江戸(町触)
  2. 祇園祭で神輿大暴れ―京都(神輿駕籠舁勤方誓約書)
  3. 町方支配の基本を定める―金沢(覚書)
  4. 綿問屋にライバル現る―平野郷町(綿寄所出願迷惑につき口上書)
  5. 豆腐屋の値上げ―桐生新町(値上許可願書)
  6. 香具師(やし)の掟(香具師仲間定書)
  • 第六章 暮らしの事件簿―村の紛争解決と駈込寺
  1. 妻が失踪か(付添不履行詫証文)
  2. 酒に酔って悪口(酒狂雑言詫証文)
  3. 自立を求める闘い(家抱自立訴訟詫証文)
  4. 博奕に負けて出奔(博奕詫証文)
  5. 灰小屋より出火(出火届書)
  6. 娘を盗み出す(娘盗み出し内済取扱証文)
  • 【組見本】

組み見本

 

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